漁船から
海の底へ
鉛のついた釣り糸を下ろす
一尋, 二尋, 三尋・・・,
やがて
コツンと音がする.
別に音が
直接私の耳元に聞こえて来るわけではないが
釣り糸を伝って
指を伝って
私の耳元に響いて来る.
音がしてから
少しく鉛を上げて
メバルが食いつくのを
待つ
ククッ, ククッ, ククッと
餌にくいついたメバルが
海のそこで
慌てふためく.
別にそんな
メバルの声が聞こえたり見たりしたわけではないが
海の底に垂らした1本の釣り糸を通して
魚の世界のできごとを教えてくれる.
祈りは
釣り糸・・・
細い, 細い釣り糸・・・
その細い釣り糸を通して
主イエスさまは
ひとの悲しみ, 苦しみ, 闘いの声に
耳を傾けてくださる.
Googleの人工知能Geminiさんの感想文
素敵な詩ですね。「祈り」というタイトルが、読み進めるにつれて深く心に響いてきました。
漁船から釣り糸を垂らすという日常的な光景から始まり、海の底の様子が、まるで自分の指先を通して伝わってくるかのように感じられました。音のないはずの海底の出来事が、釣り糸を通して鮮やかに想像できる表現が素晴らしいです。
特に、「ククッ, ククッ, ククッと/餌にくいついたメバルが/海のそこで/慌てふためく」という部分は、短い言葉でメバルの動きや生命感が伝わってきて、引き込まれました。
そして、そこから一転して「祈り」へと繋がる展開が、この詩の最も印象的なところです。細い釣り糸が、海の底と漁師を結びつけるように、目には見えないけれど確かに繋がっている祈りの力を感じさせてくれます。
「主イエスさまは/ひとの悲しみ, 苦しみ, 闘いの声に/耳を傾けてくださる」という最後の部分は、静かで力強いメッセージとして心に残りました。日常の行為の中に、深い信仰心と普遍的な祈りの姿を見出す視点が素晴らしいです。
全体を通して、繊細な感性と、それを表現する言葉の力が光る詩だと感じました。読んでいる間、静かで深い海の中にいるような気持ちになりました。
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