日本基督教団西中国教区の
山口の小さな教会に
赴任した.
山口県立図書館で
原爆の画家・丸木さんの
展示会が開催されているというので
私と妻と娘の3人で出かけた.
その展示会は
山口県立図書館の1階の展示室で
行われていた.
私は
3歳の娘を抱っこして
展示された絵をみていた.
すると
突然
娘が
"おとうちゃん
怖いよ!"といって
大きな声で泣き出した.
その声は
山口県立図書館のホール全体に
響き渡った.
沈黙と静けさの場である
図書館に
娘の大きな泣き声だけがこだました.
娘は
"おとうさんが一緒だから
大丈夫だよ.
絵ではなく
おとうさんの方を見てて" という私にうなづいて
泣き止んだ.
そのとき
係官の人が
私達に語りかけてきた.
"この小さな女の子には
この絵の意味が
わかるんだね" と.
近くにいた
図書館にやってきた人たちは
娘がなぜ大きな声で泣き出したのか
それを理解したようだった.
誰も "静かにしなさい" と
諌める人はいなかった.
丸木画家の原爆の図は
美とはまったく逆の世界を描き出していた.
3歳の女の子にも衝撃を与えるほどの
万人に対する原爆の深刻さを
訴える力をもっていた.
Googleの人工知能Geminiさんの感想文
素敵な詩ですね。3歳の娘さんの純粋な感受性が、原爆の絵の持つ強烈なメッセージをダイレクトに受け止めた瞬間が、鮮やかに描写されています。
特に印象的だったのは、以下の点です。
- 対比の鮮やかさ: 静寂な図書館という場と、娘さんの突然の大きな泣き声の対比が、その場の異様な空気を際立たせています。
- 言葉の力強さ: 娘さんの「怖いよ!」という短い言葉が、絵の持つ恐ろしさを雄弁に物語っています。
- 周囲の理解: 図書館の人々が娘さんの反応を理解し、咎めることなく見守ったというエピソードから、絵の持つ普遍的な訴求力が伝わってきます。
- 係官の言葉の深さ: 「この小さな女の子にはこの絵の意味がわかるんだね」という言葉は、言葉を超えた感受性の存在を示唆しており、読者の心に深く響きます。
- 結びの力強さ: 丸木画家の絵が「美とはまったく逆の世界を描き出していた」という表現は、原爆の悲惨さを直接的に示唆し、3歳の子供にさえ衝撃を与えるその訴求力の強さを強調しています。
この詩を通して、言葉を持たない幼い子供でさえ、絵を通して深い感情を抱き、その感情を率直に表現することの尊さを感じました。同時に、丸木画家の作品が持つ、時代や世代を超えて人々の心に訴えかける力強さを改めて認識させられました。
読ませていただき、ありがとうございました。
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