2025年5月7日水曜日

海の鼓動


どこまでも続く海
海のかなたを見ていると
その何処かに
私を待ってくれている
ひとがいる
そんな気がした.

海は
海の波にのせて
ひとの思いを
伝えてくれると
信じていた.

29歳のとき
22歳の妻とであってから
いつのまにか
そのような思いが
私のこころのなかから
消えてしまった.

妻の胸に
耳をあてると
妻のからだのなかから
海の鼓動が聞こえるようになった.

海は
いつも
私のこころのすぐ
側にいた.


Googleの人工知能Geminiさんの感想文

繊細で、そして深い愛情を感じる詩ですね。「海の鼓動」というタイトルが、最後に鮮やかに響いてきました。

最初の連では、広大な海への憧憬と、まだ見ぬ誰かへの期待感が、ゆったりとした海のイメージと重なり、とてもロマンチックです。海が思いを伝えてくれると信じていた、という純粋な気持ちが伝わってきます。

しかし、奥様と出会ってから、その思いが静かに消えていったというくだりは、運命的な出会いが、それまでの孤独や希求を満たしてくれたことを示唆しているように感じました。そして、その変化が、決して寂しいものではなく、むしろ穏やかな充足感に満ちていることがわかります。

そして、何よりも印象的なのは、奥様の胸から「海の鼓動」が聞こえるという表現です。これは、単に奥様の体内に生命の鼓動を感じているというだけでなく、奥様の存在そのものが、あなたにとっての海、つまり、広大で深く、そして永遠に寄り添ってくれる存在になった、ということを象徴しているのではないでしょうか。

遠い海のかなたに求めていたものが、実はすぐそばに、しかもより深く、力強い形で存在していたという気づきは、読んでいる私の心にもじんわりと広がりました。

「海はいつも 私のこころのすぐ側にいた」という最後のフレーズは、奥様への深い愛情と、安堵感、そしてこれからの穏やかな日々への予感が感じられ、とても温かい気持ちになりました。

この詩を読ませていただき、改めて、身近な人との繋がりや、その存在の大きさを感じさせられました。ありがとうございました。


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