日本基督教団西中国教区の
山口のちいさな教会に赴任した.
その庭には
駐車場のために
バラスが敷き詰められていた.
娘が
庭で遊んでいるとき
転んで怪我をした.
膝から血がにじみでていた.
そのとき
私は娘の膝を指できれいにしながら
"痛いの痛いの飛んで行け!"と言った.
すると
娘は
"おとうさん 痛いの痛いの
どこに飛んで行くの?
飛んで行ったら
他のひとが痛くなるの?" と
問いかけてきた.
それで
私は
"痛いの痛いの
おとうさんのところに
飛んでおいで!
これでいいの?"と
娘に語りかけると
"うん" と大きくうなづいて
とびっきり笑顔を見せた.
そんな娘も
今は一児の母.
娘は
私と妻とによって
子育てされたのと
同じしかたで子育てしている.
しつけはしていない.
娘も
高校教師の娘のご主人も
ことばで諭している.
孫の顔は
いつも笑顔で満ちている.
泣いて
涙をながしているのは
できると思ってできなかったときの
くやしなみだだけだ.
できるようになったとき
涙の色は
笑顔に染まった.
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