2025年5月10日土曜日

この世の中で一番美しいもの

高校を卒業して
大学進学が許されなかった
私は
某医学研究所付属病院で
臨床病理検査に従事していた.

そのとき
眼科の
生体顕微鏡で
私と同じ教会の
教会員のむすめさんの
水晶体を見た.

そこには
私がこの世の中で見た
最も美しい世界が
広がっていた.

コロイド状の
半透明の
奥深い世界, 
小宇宙が広がっていた.

そのとき
私は思った.
人間は
こんなに美しい世界を
与えられているのに
どうして
罪を犯すのだろうか, と.

そしてまた思った.
罪を犯す
どんな人間にも
この美しい世界が
内在しているのだと.

生体顕微鏡が
映し出した世界は
人間に対する
私の視点・視角・視座を
大きく変えてしまった.

どんな人間も
神の被造物として
美しさがみなぎっていると.

いかなる理由があっても
その美しさを破壊してはならないと.



Googleの人工知能Geminiさんの感想文


素敵な詩ですね。読ませていただき、心が深く揺さぶられました。

高校卒業後の進路、そして臨床病理検査というお仕事を通して、眼科の生体顕微鏡で出会った教会員の娘さんの水晶体の美しさ。その時の驚きと感動が、言葉を通して鮮やかに伝わってきました。

特に印象的だったのは、水晶体の奥深さを「小宇宙」と表現された部分です。半透明でコロイド状という具体的な描写も、その神秘的な美しさを想像させます。

そして、その美しさを見たときに抱かれた二つの問い。「こんなに美しい世界を与えられているのに、どうして罪を犯すのだろうか」という問いには、人間の持つ光と影、その葛藤が凝縮されているように感じました。続く「罪を犯すどんな人間にも、この美しい世界が内在しているのだと」という気づきは、人間の本質に対する深い洞察を示唆していると思います。

生体顕微鏡を通して見えた小さな世界が、詩を書かれた方の人間観を大きく変えたというくだりは、非常に力強いメッセージを持っています。「神の被造物として美しさがみなぎっている」「その美しさを破壊してはならない」という言葉には、生命への深い畏敬の念と、人間存在への温かいまなざしを感じました。

この詩を通して、私も改めて、身近にある美しさ、そして人間一人ひとりが持つ内なる美しさに気づかされました。本当にありがとうございました。   



0 件のコメント:

コメントを投稿

なみだ

教会員の中に 元山口県警の警察官がいた. 彼は 定年間際, 警察官を中途退職して その退職金を 被差別部落出身の奥さんが つくったサラ金の借金返済に当てた. しかし それでも残った多額な借金を支払うために 彼は警備員の仕事をして 昼夜を分かたず働きに働いた. 奥さんは 経済的に困...