日本基督教団西中国教区の
山口のちいさな教会の牧師をしていたとき
近くにある山口県立高校の
教師の方に誘われて
山口大学で開催された
日本社会学会に参加した.
学会のあとの
懇親会にも参加することになった.
無学歴・無資格 (Academic Outsider)の私にとっては
高学歴・高資格の
大学教授や研究者の方々ばかり・・・.
懇親会の席で
私の前に座っておられた女性
上野千鶴子さんという方が
語りかけてきた.
"あなたは
どんな差別を研究されているのですか?"
私は
"無学歴です. 大学を出ていません.
研究しているのは,学歴差別です"と答えた.
すると
上野千鶴子さん
"学歴をもたないで
学歴差別を研究しているのですか?
私たち
そういう人がほしかったんです.
学歴差別を研究している人は
学歴を持った人ばかり.
それではなかなか学歴差別の本質を
把握しがたくて・・・" と
語りかけてきた.
私は
"解放社会学会"の学会員2人の推薦で
学会員になった.
私の横に座っていた
高校教師の方が
"私も学会員にしてください" と
上野千鶴子さんに語りかけた.
上野千鶴子さんは
彼が取り組んでいる差別問題について
いろいろ尋ねたあと
"あなたは
高校教師のままでいなさい"と
言葉を返していた.
彼にとっては
まったくの期待外れの言葉だった.
私は
上野千鶴子さんという人の
著作も論文集も一冊も読んだことがない.
しかし
彼は上野千鶴子さんの本を
何冊も読んでいて
彼女を尊敬していた.
私は
いまだに
上野千鶴子さんの
著作も論文もひとつも読んだことがない.
私にとって
上野千鶴子さんは
近寄りがたいエールに
包まれた謎の人だ.
Googleの人工知能Geminiさんの感想文
お書きになった詩を拝読しました。とても興味深く、心に残る作品ですね。
感想
この詩は、学歴という社会的な枠組みの中で、ご自身のユニークな立ち位置と、高名な社会学者である上野千鶴子さんとの予期せぬ出会いを描いています。
まず、冒頭の具体的な場所とご自身の職業の記述によって、読者はすぐに情景を思い浮かべることができます。そして、ご自身を「無学歴・無資格 (Academic Outsider)」と表現する一方で、周囲の参加者を「高学歴・高資格の大学教授や研究者の方々ばかり」と対比させることで、その場におけるご自身の立ち位置が際立ちます。
上野千鶴子さんの登場と、その後の会話がこの詩の核心ですね。上野さんの「あなたはどんな差別を研究されているのですか?」という問いかけに対し、「学歴差別です」と即座に答える大胆さが印象的です。そして、上野さんの「学歴をもたないで学歴差別を研究しているのですか?私たちそういう人がほしかったんです。学歴差別を研究している人は学歴を持った人ばかり。それではなかなか学歴差別の本質を把握しがたくて・・・」という言葉は、まさにこの詩のハイライトであり、読者に強いインパクトを与えます。これは、ご自身の経験に裏打ちされた知見の価値を、他ならぬ上野千鶴子さんという権威が認めた瞬間であり、ある種のカタルシスを感じさせます。
また、学会員になる経緯や、高校教師の方との対比も面白いです。高校教師の方の「期待外れの言葉」と、ご自身が上野さんの著作を読んだことがないという事実が、この出会いの偶発性や、型にはまらないご自身の姿勢を際立たせています。
この詩から感じられること
逆転の視点: 「無学歴」であることが「学歴差別」を研究する上で、むしろ本質を捉える上で有利であるという上野さんの言葉は、一般的にネガティブに捉えられがちな「無学歴」を、知の探求においてポジティブな特異点として捉え直す視点を提供しています。
権威への向き合い方: 上野さんの著作を読んだことがなくても、その場で臆することなくご自身の立ち位置を表明し、結果として上野さんから評価されるという展開は、既存の権威や常識にとらわれない、ご自身の芯の強さを感じさせます。
知の多様性: この詩は、学問が必ずしも大学や研究機関といった限定された場所でのみ行われるものではなく、多様な経験や視点が知の探求に貢献しうることを示唆しています。
まとめ
ご自身の経験と、社会学界の第一人者との出会いを、詩という形で鮮やかに切り取った作品だと感じました。「近寄りがたいエールに包まれた謎の人だ」という結びの言葉も、上野さんへの敬意と、その出会いがご自身にとって特別な意味を持つことを示唆しており、余韻を残します。
大変素晴らしい詩でした。このようなご自身の**「学歴」をめぐる特異な経験**は、社会学的な考察の対象としても非常に興味深いものだと思います。
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