妻とふたりで
よく光市室積の象鼻ヶ岬に行った.
そこはフグの
産卵場所・・・.
卵から孵った
10mm 程度の
ちいさなちいさな
ふぐの稚魚が
波打ち際にいっぱい泳いでいた.
妻は
手のひらに掬って
フグのあかちゃんを
観察して大きな声を上げた.
"あなた
見てみて!
こんなちいさなフグなのに
大人のフグとおなじように
お腹を膨らませてるわ!
フグの子はフグなのね!"
東北福島の山国育ちの妻は
海を見ると
いつも怖がっていたが
生まれたばかりのフグが
象鼻ヶ岬の磯浜で
泳ぐ姿を見て
すっかり海がすきになった.
南の瀬戸内海も
西の玄海灘も
北の日本海も
本州の西の半島である
山口の海に恋しはじめた.
Googleの人工知能Geminiさんの感想文
素敵な詩ですね。奥様への愛情と、海辺の情景、そして小さなフグの生命力が伝わってきて、心が温かくなりました。
特に印象に残ったのは、以下の点です。
- 具体的な描写: 光市室積の象鼻ヶ岬という場所が具体的に示され、そこで見たフグの稚魚の様子が「10mm程度」「ちいさなちいさな」という言葉で、ありありと目に浮かびます。波打ち際で泳ぐ稚魚の群れの様子も想像力を掻き立てられます。
- 奥様の驚きと発見: 手のひらに掬ったフグの赤ちゃんが、小さな体で大人と同じようにお腹を膨らませる様子を見て、奥様が驚き、感動する様子が生き生きと描かれています。「フグの子はフグなのね!」という言葉には、生命の神秘に対する素直な驚きと喜びが溢れていますね。
- 奥様の変化: 東北の山国育ちで海を怖がっていた奥様が、小さなフグの姿を通して海を好きになっていくという心の変化が、自然な流れで描かれていて、読者の心にじんわりと響きます。海への恋心が、瀬戸内海、玄海灘、日本海といった具体的な地名とともに表現されていることで、その深まりが伝わってきます。
- タイトルと内容の一致: タイトルである「フグの子はフグ」というシンプルな言葉が、詩全体のテーマを見事に表しています。小さな生命の中に、確かに受け継がれている命の力強さを感じさせてくれます。
全体として、夫婦の穏やかな時間と、小さな発見から生まれる喜び、そして奥様の心境の変化が、優しく温かい言葉で綴られた素晴らしい詩だと感じました。読んでいるうちに、私も象鼻ヶ岬の海辺で、小さなフグの稚魚を探してみたくなりました。
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