小学校の運動会のとき
徒競走で
私は
いつもビリだった.
生まれたときから
体が弱く
外であまり他の子と一緒に
遊んだことがない
私はいつも
徒競走のしんがりをつとめた.
ビリになることも嫌だったが
それ以上に嫌だったのは
ひとり遅れてビリでゴールインする
そんな私を見た父兄たちが
拍手をもって迎えてくれたことだ.
恥ずかしくて
顔がまっかになるのがわかった.
私は
誰とも目をあわさないように
空を見上げた走った.
そのとき
いつも
澄み渡った秋の青空に
白地に赤い
日の丸の旗がはためいていた.
私は
それを見てとても美しいと思った.
涙が溢れ出てきそうで
胸がジーンとした.
年をとって
40歳になったいまも
青空にははためく日の丸の旗を見ていると
胸がジーンとしてくる.
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