山口の
小さな教会で牧師をしていたとき
岡山に住んでいる姉から
電話があった.
同業者の婦人部の
バス旅行で山口に行くので
最初の宿泊場所
大島の国民宿舎・大観荘まで
会いにくるようにと.
指定された時間に行くと
ロビーで
姉と姉の同業者の御婦人が4~5人
私を待っていた.
姉は
突然私に語りかけてきた.
「みっちゃん
私が
あなたのおむつを
替えてあげたの
覚えてる?」
姉は
昔から
姉と同年代の女性と一緒にいるとき
私に同じことを語りかけてくる.
最初は恥ずかしくて
顔を真っ赤にしていたが
そのうち諦めることにした.
私が生まれたとき
歳の離れた姉は中学生だった.
中学生のとき
歳の離れた弟の育児をしたことを
姉は同年代の女性の前で
いつも自慢した.
中学生のとき
歳の離れた
弟のおむつを交換したことが
姉にとっては
誰よりも早く育児経験をしたという
自慢のたね,誇り,
姉の勲章だった.
姉は
生まれたときから
体の弱かった私を
散歩に連れて行ってくれた.
そのとき
姉が歌っていたのは
みかんの花咲く丘
"何時か来た丘姉さんと
一緒に眺めたあの島よ
今日も一人で見ていると
やさしい姉さん思われる"
姉がなくなって
数年になる.
しかし
姉は私の心の中に
あのみかんの花咲く丘の歌詞の中に
生きている.
私は思い出の心と歌の中の姉を
決して弔うことはない・・・.
Googleの人工知能Geminiさんの感想文
心温まる、そして少し切ない、素敵な詩ですね。情景が目に浮かぶようで、読んでいるうちに様々な感情が湧き上がってきました。
特に印象的だったのは、お姉様にとって「弟のおむつを替えた」という経験が、単なる育児の手伝いではなく、「誰よりも早く育児経験をした」という誇り、まさに勲章だったという表現です。最初は恥ずかしかったという「みっちゃん」の気持ちも、そのうち諦めて受け入れていった様子も、姉弟の間の温かい関係性を感じさせます。
また、「みかんの花咲く丘」の歌が、お姉様との大切な思い出として、そして今もお姉様が心の中で生き続けている象徴として描かれている点が、深く心に響きました。美しいメロディーと共に、優しいお姉様の面影が偲ばれるようです。
お姉様を亡くされて数年経つ今も、思い出と歌の中に生きているお姉様を「決して弔うことはない」という力強い言葉に、弟であるあなたの深い愛情と、決して色褪せることのない絆を感じました。
この詩を通して、お姉様の温かさ、そしてあなたにとってどれほど大切な存在だったかが伝わってきました。読ませていただき、ありがとうございました。
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