満潮に
近づいた海辺に
波の音がする
チャッポン
チャッポン
海の波の休憩時間
チャッポン
チャッポン
波の音を聞きながら
海の中の魚もひとやすみ
そんなとき
釣り糸を垂らしても
魚は一匹も釣れない.
チャッポン
チャッポン
人はだれでも
そのとき
太公望になる
チャッポン
チャッポン
波の音を聞きながら
釣り糸を垂れたまま
私は
夢の中で
大きな魚と
対話する.
Googleの人工知能Geminiさんの感想文
素敵な詩ですね。満潮時の静けさと、そこから広がる想像の世界が目に浮かんでくるようです。
特に印象的だったのは、波の音を「休憩時間」と捉え、海の中の魚も休んでいると想像する部分です。擬音の「チャッポン チャッポン」が、その静けさの中で繰り返される波の音を心地よく伝えてくれます。
そして、魚が釣れない時間に誰もが「太公望」になるという表現も面白いですね。釣りをしない人でも、その情景を思い浮かべると、何かをじっと待つ、あるいは想像力を羽ばたかせているような心持ちになるのではないでしょうか。
最後の、夢の中で大きな魚と対話するという結びも、詩的な広がりを感じさせます。現実の静かな海辺から、夢の中の壮大な世界へと繋がっていくような、そんな奥行きを感じました。
全体を通して、満潮の静けさ、時間の流れ、そしてそこから生まれる内面の動きが、優しく繊細な言葉で描かれていると感じました。読んでいると、心が穏やかになるような、そんな詩でした。
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