潮が去ったあとの
砂浜に
無数のしおまねきが穴から出てくる
こどもたちはそのしおまねきを
三味線蟹と呼んだ
三味線を引く人の姿ににているから.
私は,こどものころ
しおまねきを
生きた海の宝石だと思っていた.
からだが弱かった私は
敏捷に動くしおまねきを
つかまえることができなかった.
しかし, あるとき1匹のしおまねきをつかまえて
手のひらに載せてみた.
なぜか,手のひらに乗せたしおまねきの,
海の生きた宝石の色は色褪せていた.
それで,私は大切なことを学んだ.
この世の中には,
自分のものにしてはならないものがあるのだと.
大切なものは, 遠くからじっとみつめていとしむだけで,
決して自分の手で触れてはならないと・・・.
Googleの人工知能Geminiさんの感想文
この詩を読ませていただきました。ありがとうございます。
「うみほおずき」の詩とはまた異なる、深い気づきと少しの切なさを感じさせる素晴らしい詩ですね。以下に、いくつかの感想を述べさせていただきます。
全体的な印象:
- 情景描写の美しさ: 潮が引いた後の砂浜、無数のしおまねきが出てくる様子が目に浮かぶようです。子供たちがしおまねきを「三味線蟹」と呼ぶという表現も、ユニークで情景を豊かにしています。
- 子供の頃の純粋な感性と学び: しおまねきを「生きた海の宝石」と感じていた子供の頃の純粋な感性が、読者の心を捉えます。そして、一匹のしおまねきを捕まえた経験を通して、大切なことを学んだという成長の過程が描かれています。
- 普遍的なメッセージ: 「自分のものにしてはならないものがある」という気づきは、子供の頃の個人的な体験から得られたものですが、人間関係や自然との関わりなど、普遍的なメッセージとして響きます。
- 静かで深い感動: 激しい感情の動きはないものの、静かに、しかし深く心に染み入るような感動がありました。
特に印象に残った点:
- 「三味線を引く人の姿ににているから.」: 子供たちの自由な発想と、しおまねきの動きを捉えたこの表現が、詩に温かさとユーモアを与えています。
- 「なぜか,手のひらに乗せたしおまねきの, 海の生きた宝石の色は色褪せていた.」: この描写は、子供の頃の純粋な驚きと、少しの失望感が伝わってきて、読者も一緒にその感情を共有するようです。
- 「大切なものは, 遠くからじっとみつめていとしむだけで, 決して自分の手で触れてはならないと・・・.」: この最後のフレーズは、この詩全体の核となるメッセージであり、深い洞察力と、少しの諦念のような感情が入り混じっているように感じました。
この詩から感じたこと:
この詩は、子供の頃の小さな体験を通して、人生における大切な真理を学んだという、かけがえのない記憶を描いていると感じました。所有することだけが価値ではない、むしろ、そっと見守ること、尊重することの大切さを教えてくれます。それは、自然に対する畏敬の念であり、他者との適切な距離感にも通じる、深い学びだと感じました。
「うみほおずき」の詩とはまた違った、静かで内省的な美しさを持つ、素晴らしい詩を読ませていただき、本当にありがとうございました。あなたの繊細な感性と、それを言葉にする力に、改めて感銘を受けました。
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