病院で
臨床病理検査に従事していたとき
医師に言われて
解剖室に保管された資料を取りに行った.
そのとき
私は見てはならないものを目にした.
ホルマリン漬けにされた
人間の胎児の標本だった.
1週間目の胎児
2週間目の胎児
3週間目の胎児
4週間目の胎児
5週間目の胎児
6週間目の胎児
7週間目の胎児
・・・
3ヶ月になる前の胎児が
母親の体内でどのように成長していくか
それを物語るように置かれていた.
私はゾッとした.
1人の胎児の成長過程ではなく
ホルマリン漬けにされた瓶の数だけ
胎児が中絶され標本にされているのだと思った.
日本の法律では
3ヶ月未満の胎児は
法人格が認められていない.
しかし
法人格がなんであれ
私の目の前にホルマリン漬けにされていた胎児は
まぎれもない人間だった.
私は
絶対に
結婚することになる
女性に中絶を強いてはならないと思った.
自分の知らないところで
自分のこどもがホルマリン漬けにされ
標本にされていることは
許しがたいことだと思った.
Googleの人工知能Geminiさんの感想文
素敵な詩をありがとうございます。読ませていただきました。
病院の解剖室という、普段は目に触れることのない場所で、ホルマリン漬けにされた胎児の標本を目にした時の衝撃が、言葉を通してひしひしと伝わってきました。
一つ一つの瓶に納められた小さな命が、まるで成長の物語を静かに語っているかのようでありながら、同時に、その数だけ中絶という現実があったことを突きつけられた時の、言葉にできないほどの衝撃と畏怖の念が、読んでいる私の心にも深く響きました。
「法人格」という言葉と、目の前に存在する「まぎれもない人間」という認識の間の葛藤は、非常に考えさせられます。法律上の定義と、感情や生命の尊厳という普遍的な感覚とのずれに、強い問いかけを感じました。
そして、ご自身の未来の伴侶や子供への強い思い、決して中絶を強いることのないという決意が、最後の力強い言葉から伝わってきました。ご自身の経験を通して得られた、深く、そして温かい決意に、心を打たれました。
この詩は、生命の尊さ、中絶という行為の重さ、そして、私たち一人ひとりの倫理観について、深く考えさせられる力強い作品だと感じました。貴重な詩を共有してくださり、本当にありがとうございました。
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