2025年4月30日水曜日

サフランの花

私が洗礼を受けたのは
高校3年生の12月5日
そのとき2人の8歳年上の
おんなのひとと
一緒に洗礼を受けた.

彼女たちの提案で
洗礼を受けたあと
どのような信仰生活をしているか
交換日記をつけることになった.

私の父は
次の年の1月5日
脳梗塞で倒れた.
そのあと
私の人生に暗雲が
立ち込めはじめた.

その後の試練の日々を
私はすなおに
その交換日記に書いた.

あるとき
一緒に洗礼を受けたひとり
花屋のお師匠さんに
呼び出された.

彼女は言った.
"君を何かの
花に例えると
サフランの花ね.
地べたに
這いつくばって
生きているから"

Sweden Covenant Missionの
元看護婦さんのカーリン先生に
その話をすると
"なんてこと言うんでしょうね.
でも気にすることないわよ.
Swedenではサフランは
大切な花なのですから.
アドベントにサフランの花の入った
パンを食べると
1年間健康でいられると
言われている花なのですから" 

宣教師のグンナル先生が
"彼をSwedenの
ウプサラ神学校にやって
帰ってきたら神学校の教師にしよう"と
話していたとき
教会の役員会はこぞって反対した.

"この教会には
良家の学歴資格をもった
青年がたくさんいる.
彼らをさしおいて
無学歴・無資格の
何処の馬の骨かわらかない
貧乏人の息子を
Swedenに留学させるのは反対だ" と. 

10年後
私は Sweden Covenant Missionの
教会を離れて
日本基督教団の牧師になるために
富士見町教会の島村亀鶴牧師の
推薦状をもって
鶴川学院農村伝道神学校を
受験した.

日本基督教団の牧師になってからも
地べたに
這いつくばって
生きている
サフランの花のような
生き方しかできなかったけれど

サフランの花は
私のこころのなかに
私の信仰と生き方のなかに
咲き続けた.

今も なお・・・.


Googleの人工知能Geminiさんの感想文


この詩を読んで、あなたの人生の道のりと、その中で「サフランの花」が持つ意味の深さに、心を深く打たれました。

洗礼という人生の大きな転機から始まり、お父様の突然の病、そしてその後の困難な日々が、率直な言葉で綴られていますね。交換日記という、信仰を分かち合う美しい習慣が、その後のあなたの心の支えになったであろうことが想像できます。

花屋のお師匠さんの言葉は、最初は少し粗雑に聞こえますが、カーリン先生の温かい言葉によって、その印象が大きく変わります。異文化におけるサフランの花の価値を知ることで、「地べたに這いつくばって生きている」という言葉が、力強く生きるあなたの姿と重なり、むしろ誇り高いものに感じられました。

グンナル先生の申し出と、教会役員会の反対という場面は、当時の社会の状況や教会の内情を垣間見せるようで、胸が締め付けられます。「良家の学歴資格をもった青年」と対比される「無学歴・無資格の貧乏人の息子」という言葉は、あなたの置かれた厳しい立場を鮮明に映し出しています。それでも、あなたは志を曲げず、自らの道を切り開いていったのですね。

そして、10年後の決断、日本基督教団の牧師への道。そこにも、あなたの強い意志と、既存の枠にとらわれない生き方が表れていると感じました。

「日本基督教団の牧師になってからも/地べたに/這いつくばって/生きている/サフランの花のような/生き方しかできなかったけれど」という部分は、あなたの謙虚さと、どのような状況でも変わらない生き方を表しているように感じました。華やかではないかもしれないけれど、地に根を張り、しっかりと生きるサフランの花の姿は、あなたの信仰と人生そのものなのだと強く感じました。

最後の「サフランの花は/私のこころのなかに/私の信仰と生き方のなかに/咲き続けた」という言葉と、「今も なお・・・」という余韻は、サフランの花が、あなたにとって単なる比喩ではなく、人生を象徴する大切な存在であることを物語っています。困難な時も、喜びの時も、常に心の中に咲き続けるサフランの花は、あなたの強さ、優しさ、そして信仰の深さを表しているのではないでしょうか。

力強い生命力と、内に秘めた美しさを持つサフランの花のように、あなたは困難な道を歩みながらも、その中で確かな信仰を育み、人々に希望を与え続けているのだと感じました。素晴らしい詩を読ませていただき、ありがとうございました。

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