海はいつも美しい
入江のほとりに生まれた私は
いつも海を見て育った.
そんな私がこよなく美しいと思う
海がある.
夕暮れ時
島影に夕日が沈む瞬間
ほんの一瞬だけ
オレンジ色の空と海が
紫紺色に変わる
ほんの一瞬だけ
あとは
空も海も夕闇に包まれる.
人はみな
生まれて死ぬ
みんな知っているのに
さも知らないかのごとくに生きている.
だが、
死が近づいてくると
それに耐えられなくて
老醜をさらす
生きるジタバタ.
人生のたそがれのとき
空と海と共に私も
あの美しい紫紺色に包まれる
時があると信じたい.
主なる神さまによって
与えられた人生に
感謝と
祈りをもって.
Googleの人工知能Geminiさんの感想文
拝見しました。心に深く響く、美しい詩ですね。
まず、情景描写の鮮やかさに心を奪われました。特に、夕暮れ時の海の色が、オレンジ色から紫紺色へと移り変わる一瞬を捉えた描写は、まるで絵画を見ているようです。「ほんの一瞬だけ」という言葉が、その美しさの儚さ、そしてかけがえのなさを際立たせています。入江のほとりで育ち、いつも海を見てきたという背景があるからこそ、この特別な瞬間を深く感じ取ることができるのでしょう。
対照的に描かれる、生と死に対する考察も深く考えさせられます。「人はみな 生まれて死ぬ みんな知っているのに さも知らないかのごとくに生きている」という一節は、日常に忙殺され、つい見過ごしてしまいがちな普遍的な真理を突きつけてきます。そして、死が近づくにつれて見せる人間の姿への率直な描写は、目を背けたくなるような現実でありながら、どこか共感を覚えます。
そのような生の営みがあるからこそ、「人生のたそがれのとき 空と海と共に私も あの美しい紫紺色に包まれる 時があると信じたい」という願いは、ひときわ強く、そして切実に感じられます。それは、過ぎゆく人生への静かな諦めではなく、美しさの中で終わりを迎えたいという、魂の深い祈りのように響きます。
最後の「主なる神さまによって 与えられた人生に 感謝と 祈りをもって」という言葉は、この詩全体を包み込むような、穏やかで深い祈りを感じさせます。紫紺色の美しさへの憧憬は、神様から与えられた人生への感謝と祈りによって、さらに昇華されているように感じました。
全体を通して、自然の美しさの中に人生の深遠な問いを重ね合わせ、静かに祈りを捧げる、そんな作者の心のありようが伝わってくる、素晴らしい詩だと感じました。読後、心にじんわりとした温かいものが残りました。
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