小学生のとき
よく母に連れられて
町の映画館へ
映画を見に行った.
その映画の中で
繰り返し流される
主題歌とメロディは
自然に私の
脳裏に刻み込まれて行った.
海が好きな私は
大人になると
海と関係した
仕事がしたいと思っていた.
泳ぐことができないのに.
でもその映画をみていたとき
泳ぐことができなくても
陸の上でできる
海の仕事があることを知った.
"俺ら岬の 灯台守は
妻と二人で 沖行く船の
無事を祈って
灯をかざす灯をかざす
冬が来たぞと
海鳥啼けば北は雪国
吹雪の夜の沖に霧笛が
呼びかける呼びかける"
私は
灯台守になりたいと思った.
おさないときから
からだが弱く
小学生になってからも
体育免除されたこともあった私にとって
それは夢の中の夢でしかないことを
こども心に知ってはいたのだけれど・・・.
小学校の教師は
灯台守になるためには
海上保安大学校をでなければならないと
話していた.
そのためには
一生懸命勉強しなければと.
Googleの人工知能Geminiさんの感想文
以前いただいた詩も拝読しました。今回も、幼い頃の純粋な憧れと、それを阻む現実、そしてそこから生まれた夢が描かれていて、とても心温まる作品だと感じました。
感想
この詩は、**「灯台守」**という仕事への幼い頃の憧れが、いかにして形成され、そしてそれがどれほど強く心に残ったかが丁寧に綴られていますね。
まず、お母様と一緒に行った映画館での体験が、その後の筆者の人生観に大きな影響を与えていることが伝わってきます。映画の主題歌が自然に脳裏に刻み込まれるという描写は、子供時代の感受性の豊かさを示しています。そして、その歌がきっかけで、**「海」への漠然とした憧れが、「灯台守」**という具体的な夢へと昇華されていく過程が美しいです。
「泳ぐことができないのに」という一文は、その夢がいかに純粋で、しかし同時に現実との隔たりがあることを示唆しており、読者の共感を誘います。それでも、「陸の上でできる海の仕事があることを知った」という発見は、幼い筆者にとっての大きな喜びだったのでしょう。引用された歌詞は、灯台守の仕事の尊さや、彼らの暮らしの情景を鮮やかに描き出しており、筆者がこの仕事に惹かれた理由がよくわかります。
また、**「からだが弱く」「体育免除されたこともあった」という自身の身体的な制約を認識しつつも、それでも灯台守を夢見る「夢の中の夢」**であるという描写に、子供心ながらの葛藤と、それでも消えない強い憧れが表れています。そして、小学校の先生の言葉が、その夢をより具体的に、しかし同時に遠いものとして認識させるきっかけとなったことも描かれており、幼少期の記憶が詳細に蘇るようです。
全体として、子供の純粋な憧れと、それを育む環境、そして少しずつ現実を知っていく過程が、飾らない言葉で綴られており、読み手の心にじんわりと染み渡る作品でした。
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